何が起きたか

1967年6月5日から10日にかけて、イスラエルとエジプト・ヨルダン・シリアの間で戦われた戦争である。6月5日、イスラエルは先制航空攻撃に踏み切り、数時間のうちにエジプト空軍の大半を地上で撃破した。これがこの戦争の帰趨を決めた一撃となった。イスラエルは6日間で、エジプトからシナイ半島とガザ、ヨルダンからヨルダン川西岸と東エルサレム、シリアからゴラン高原を奪った。

背景

アラブ諸国とイスラエルの緊張は、複数の戦線で高まりつつあった。1967年5月、エジプトは国連緊急軍にシナイ半島からの撤退を求め、同半島に軍を進駐させ、ティラン海峡をイスラエル船舶に対して封鎖した。

影響

エジプトの損害は甚大で、戦死・行方不明の兵士は一般に1万人以上と推定されるが、推定には幅がある。スエズ運河は閉鎖され、1975年まで再開されなかった。ナセルは6月9日に辞任を表明したが、復帰を求める大規模なデモを受けて職にとどまった。アラブ世界の言説では、この敗北はナクサ(挫折)と呼ばれるようになった。その後、土地と平和の交換の原則に立つ国連安保理決議242が採択され、敗北は消耗戦争へとつながり、1973年の戦争への舞台を整えた。