概要

1296年、アルノルフォ・ディ・カンビオの設計で着工し、1334年からは傍らにジョットの鐘楼が建ち始めた。工事は1世紀以上続いたが、交差部は空いたまま残された。誰もまだ架け方を知らないドームを待っていたのである。

特徴

1420年、ブルネレスキがドーム建設の競技に勝ち、1436年までに躯体を完成させた。約400万個の煉瓦をヘリンボーン(杉綾)状に自立するよう積んだ八角形の二重殻ドームで、伝統的な全面の木製型枠なしに架構された。ネオ・ゴシックのファサードは1887年にようやく完成した。

歴史と影響

大聖堂は1436年に献堂され、1478年にはミサの最中にメディチ家を襲うパッツィ家の陰謀の舞台となった。ブルネレスキのドームはルネサンス工学の出発点をなす偉業として記憶され、今もフィレンツェの空を圧している。