何が起きたか
朝鮮半島の百済の聖明王が、欽明天皇のもとへ仏像と経典を送った。『日本書紀』はこれを552年とし、他の初期史料は538年とする。いずれの年代も伝承によるものである。
受容をめぐっては、崇仏派の蘇我氏と排仏派の物部氏が対立したが、580年代に蘇我氏が勝利した。
背景
仏教は単独で伝わったのではない。文字、建築、統治のしくみといった大陸文化の一括した伝来の一部として日本に到達した。
影響
まもなく初期の寺院が建立された。飛鳥寺(596年)、四天王寺(伝承では593年、聖徳太子の建立)、法隆寺(607年)である。仏教は数世紀をかけて在来の神々への信仰と融合し(神仏習合)、以後およそ千五百年にわたる日本の寺院文化・美術・思想の基礎となった。