概要

円蓋が保つのは、上へ行くほど軽くなるからである。基部は重いトラバーチンの混ぜたコンクリート、頂は軽い軽石で、格天井は何も支えていない重さを削る。床は眼の下の排水口へ向けてわずかに傾く。雨はそのまま入ってくるし、昔からそうであった。ローマの他のあらゆる神殿が失われた中でこれだけが無傷で残ったのは、六〇九年に教会へ与えられ、以来使われ続けたからである。ラファエロはここに葬られている。

見どころ

正午と夕方遅くに、眼の真下に立ってみたい。光の円盤が壁を下り床を横切っていく。それがこの建物の仕掛けそのものである。二〇二三年から入場は有料となったが、列は速く進む。今もミサが行われており、内部が最も静かなのはその直後である。