概要
啓定はフランスの支配のもとに在位し、陵はそれを映す。ヨーロッパの比例、鉄筋混凝土、鍛鉄、そしてフランスで鋳られた皇帝の銅像。それらがベトナムの装飾と融け合っている。出来上がりは同時代の人に嫌われ、いまでは帝陵のうち最も人が訪れる。ほかに似たものがないからである。割れた陶器と瓶の硝子でつくられた啓成殿の象嵌の内部こそ、段を登る理由である。
見どころ
外観は灰色で厳めしく、内部を少しも予感させない。駐車場から見て判じないこと。小さく、一時間で足り、嗣徳帝陵と組み合わせられる。段は急で、日陰はない。市からは車で二十分、道はよく整っている。