何が起きたか
商(殷)後期、武丁の治世(前1250年頃)から前1046年頃にかけて、王の占いの問いとその結果が牛の肩甲骨や亀の腹甲に刻まれた。現在の安陽近郊の殷墟から出土したこれらの記録が、知られている限り最古の漢字である。
背景
商王は収穫・戦争・天候・出産・祭祀について占い、刻文には問いと結果の双方が残されている。この文字は長く認識されず、1899年に学者の王懿栄が同定した。現在では数万点の刻字資料が知られている。
影響
甲骨文は、司馬遷『史記』に伝えられた商王の系譜を裏づけ、この王朝を文献記録のうえで確かなものにした。また、現代の漢字の直接の祖先でもある。