概要

マグナ・グラエキア(「大ギリシア」)は、前8世紀以降に南イタリアとシチリアに築かれたギリシア植民市の一帯であった。そのなかには、クマエ、シラクサ(前734年)、シュバリス、クロトン、タレントゥム(タラス)、ネアポリス(ナポリ)などがあった。

主な動き

これらの富裕な都市は、ギリシア文化やアルファベット、貨幣、哲学をイタリアへ伝えた。哲学者ピュタゴラスはクロトンに定住し、シチリアではシラクサが大国となって、前413年にはアテネの遠征軍をも打ち破り、数学者アルキメデスもここで活動した。植民市は在地のイタリア諸民族と、シチリアではカルタゴと、そして最後にはローマと衝突し、前280〜前275年にはエペイロスのピュロスがタレントゥムの側に立って介入した。

終わりと移行

ローマはこの地域を吸収し、タレントゥムは前272年に、シラクサは前212年に陥落し、アルキメデスはその略奪のなかで殺された。こうして前200年頃までにこの地はローマのものとなったが、最南部ではギリシア語が数世紀にわたって残った。