概要

足利義満が一三九七年に建て、各層は寝殿造、武家造、唐様と様式を違える。世の秩序を示すための積み重ねである。一九五〇年の放火は五世紀立っていた建物を失わせた。再建は忠実で、金箔は当初より厚い。前の池は、映る姿で楼閣が完結して見えるように設計されている。写真がほとんど同じ三メートルの道から撮られるのはそのためである。

見どころ

開門と同時に行きたい。順路は一方通行で狭く遅く、午前半ばにはすり足の速さになる。徒歩十分の龍安寺の石庭は、あの金の重さに対する釣り合いであり、たいてい静かである。出口近くの茶所では、多くの人が素通りする縁台で抹茶と菓子が供される。