概要

名は清らかな水を意味し、舞台の下に今も三筋に落ちる音羽の滝に由来する。参拝者は長い柄の杓でそのひと筋から水を受けるために列を作る。舞台はかつて、十三メートルを飛び降りて生き延びれば願いが叶うと信じた人々が飛んだ場所である。江戸時代の記録には二百三十四件の試みが残り、生存率はおよそ八割五分であった。二〇二〇年に檜皮葺の全面葺き替えが終わり、屋根は今が最も良い状態にある。

見どころ

門が開く六時に着きたい。十時には参道は進まぬ列になり、舞台は肩が触れ合う。本堂の背後の地主神社には十八メートル離して置かれた石が二つあり、目を閉じて歩き着ければ恋が叶うという。三年坂と二年坂を下る道は京都で最もよく残る街路であり、同じ早い時間に歩くのがよい。