概要
最盛期には僧兵を抱え、都に物を言う力を持った。一八六八年の神仏分離により寺はほとんど無に帰し、五重塔は廃材として売られかけた。中金堂は二世紀にわたり基壇のみであったが、二〇一八年に八世紀の姿で再建された。国宝館の阿修羅像は、三つの顔と六本の腕を持ちながら少年の面差しをした護法神で、日本美術で最も多く複製された彫刻である。
見どころ
国宝館は簡素な現代の建物だが、ここへ来る理由はそれである。阿修羅一体で拝観料は報われる。五重塔は今世紀二〇年代の終わりまで解体修理と葺き替えのため閉じられており、足場を見込んでおきたい。すぐ下から奈良公園が始まるので、近鉄奈良駅からの最初の一歩として自然である。