概要

雷門の大提灯は誰もが知る姿だが、その奥の建物は戦後の鉄筋の再建である。旧堂は一九四五年三月の空襲で焼けた。それでこの場所の生気が減じるわけではない。香煙が絶えず、おみくじが引かれ、見に来たのではなく祈りに来た人が流れ続ける現役の寺である。凶を引くのは普通のことで、結び棚に結んで置いていく。

見どころ

朝六時か夜九時過ぎに来たい。仲見世は閉まり、寺は灯りの中で無人である。店は昼こそ土産物を並べるが、櫛や扇子や煎餅を売る古い家業もいくつかある。周りの浅草は、東京の大半がやめてしまった平たく低い街並みである。