概要
エディンバラ城は、鉄器時代から要塞化されてきた火山岩の岩山にそびえ、12世紀からスコットランド王の王城となった。現存最古の建物である聖マーガレット礼拝堂は、1130年頃にデイヴィッド1世が母を偲んで建てたもので、その周囲の防御施設は18世紀の砲台に至るまで幾度も作り直された。
特徴
城は岩山を登る層状の複合体である。1511年にジェームズ4世の下で完成したハンマービーム屋根の大広間、1566年にスコットランド女王メアリーがジェームズ6世を産んだ王宮、1573年の包囲戦ののちに築かれた半月堡、18~19世紀に戦争捕虜を収容した地下牢。ブリテン最古の王冠宝器であるスコットランド王権宝器と、1996年にスコットランドへ返還された「運命の石」を収蔵し、中世の巨砲モンス・メグと午後1時の号砲がその砲術の伝統を伝える。
歴史と影響
スコットランド独立戦争では奪取と奪還が繰り返され——1314年のトマス・ランドルフの夜襲による奪回は名高い——、1745年のジャコバイト蜂起で最後の包囲を受けた。城は王の居所から駐屯地と監獄へと役割を移し、今も陸軍の司令部が置かれる一方、スコットランドで最も訪問者の多い記念建造物として、エディンバラ・ミリタリー・タトゥーの舞台となり、国の宝器を守り続けている。