何が起きたか
1974年3月、現在の西安近郊で井戸を掘っていた農民が、陶製の軍団を埋めた坑を掘り当てた。等身大の兵士・馬・戦車が、始皇帝陵の約1.5km東に埋められていたのである。1号坑だけで約6,000体、全体では約8,000体と推定される。
背景
伝承によれば、陵墓の造営は後の始皇帝が前246年に秦王となった直後に始まったとされる。『史記』は陵墓の壮麗さを記すが、この陶製の軍団にはまったく触れていない。兵士の顔は一体ごとに造形され、当初は鮮やかに彩色され、実物の青銅製武器を装備していた。
影響
陵墓一帯は1987年にユネスコ世界遺産に登録された。中心の墳丘は今も未発掘のままで、土壌の水銀異常は『史記』が記す「水銀の川」の記述と符合している。