概要

中王国時代は前2055年頃から前1650年頃まで続いた。テーベに拠った第11王朝のメンチュヘテプ2世による再統一に始まり、第12・第13王朝へと続く。アメンエムハト1世、センウセレト1世〜3世、アメンエムハト3世を擁する第12王朝が古典的な最盛期で、都はイチタウイへ移り、ファイユームでは干拓と灌漑が進められた。

主な動き

軍はヌビアへ進出し、ブヘンやセムナに代表される巨大要塞を築いて金と交易路を確保した。文学ではエジプトの古典時代とされ、『シヌヘの物語』や教訓・知恵文学が生まれた。オシリス信仰とアビュドスへの巡礼も盛んになった。

終わりと移行

第13王朝を通じて王権は衰えた。東デルタに定住したカナン系の人々が自立を強め、やがてヒクソスの支配へとつながり、前1650年頃に第2中間期が始まった。