概要

クノッソス宮殿はクレタ島北岸近くに立つ、ミノア文明最大の宮殿である。前1950年頃に築かれた最初の宮殿は破壊されたのち、より壮大な設計で再建され、複合体は前1450年頃まで栄えて、その後数十年のうちに最終的な破壊を迎えた。

特徴

宮殿は大中央中庭のまわりに数百の部屋を集める。巨大な貯蔵甕ピトスが並ぶ倉庫群、石膏の座とグリフィンのフレスコ画をもつ玉座の間、採光井と大階段、そしてミノア建築の象徴となった下すぼまりの赤い円柱である。壁面には牛跳びやイルカ、行列など、並外れた生命力のフレスコ画が描かれ、原画はイラクリオンの博物館に収められている。

歴史と影響

ギリシア伝説はクノッソスをミノス王の座、ミノタウロスの迷宮とするが、これはあくまで伝説であり、宮殿の迷路のような平面がその背景にあるのかもしれない。アーサー・エヴァンズは1900年からこの遺跡を発掘して文明をミノアと名付けたが、宮殿の一部をコンクリートで復元した手法は考古学者の間でなお議論を呼んでいる。クノッソスはミノアの世界を目に見えるものにし、ギリシアで最も訪問者の多い古代遺跡のひとつであり続けている。