人物
ソポクレス(前497年頃〜前406年)はアテナイの悲劇詩人である。記録によれば都市ディオニュシア祭でおよそ20回優勝し、伝承では一度も最下位にならなかったとされ、三大悲劇詩人のうち競演で最も成功した。市民としての活動も伝えられ、記録や伝承によれば同盟資金の財務官を務め、ペリクレスと並んで将軍職に就いたとされるほか、アスクレピオス信仰における祭祀的役割も伝承される。エウリピデスの死から数か月後、前406年に没した。
何をしたか
約120篇の作品のうち、『アンティゴネ』『オイディプス王』『エレクトラ』『アイアス』『トラキスの女たち』『ピロクテテス』『コロノスのオイディプス』の7篇が完全な形で現存する。アリストテレスと伝承は、第三の俳優の導入と舞台背景画を彼の功績としている。連結された三部作ではなく一篇で完結する劇を書き、限界に立ち向かう英雄的個人を描いた。アリストテレスの『詩学』は『オイディプス王』を、逆転と認知がひとつに結びついた模範的悲劇として扱う。『コロノスのオイディプス』は死後、孫の手で上演された(前401年)。
後世への影響
国家に対して良心を貫く『アンティゴネ』と、真実を探究する『オイディプス王』は、ギリシア悲劇の中でも最も上演され読み返される作品に数えられる。