概要
サヴァクは、モハンマド・レザー・シャー体制下のイランの国家保安・情報機関である。1957年、アメリカのCIAの支援を受けて設立され、のちにイスラエルの顧問も関与したことが記録されている。
役割
任務は国内監視、検閲、防諜、反体制派の抑圧であり、国内の異論とともに国外のイラン人学生も監視した。政治犯に対する恣意的な逮捕・投獄・拷問は広く記録されており、アムネスティ・インターナショナルなどの団体が1970年代に報告している。ただし、情報提供者網の規模や犠牲者数の推計には大きな幅がある。標準的な評価では、サヴァクの悪名は1978〜79年の革命の中心的な不満の一つとなり、その名は王政による弾圧の代名詞と化した。
その後
シャー体制下の最後の長官と多くの機関員は、革命後に処刑された。組織は1979年に正式に解体された。後継については記録により異同があり、新体制の情報機関サヴァマは創設を1979〜80年とする説が分かれ、解体ではなく改称に近かったとする記述もある。1984年には情報省が正式に設けられた。この地域における冷戦期の秘密警察の象徴的な事例とされ、その文書と活動の全容は今も部分的にしか公開されていない。