概要
樹皮紙に描かれ屏風のように折りたたまれたこの絵文書は、12〜13世紀頃のユカタンで、より古い作品を写して作られたとみられる。多くのマヤの書物が焼かれるなか生き延び、のちにヨーロッパへ渡って、ドレスデンの図書館にちなんで名づけられた。
特徴
その頁には、儀礼暦や祭祀、とりわけ天文に関する象形文字と図像が記され、金星の運行や日食・月食を予測する詳細な表を含む。これらの表の正確さは、マヤの科学の高度さを示している。
歴史と影響
現存する4つのマヤ絵文書の一つとして、マヤの文字と天文学を知るうえでかけがえのない史料である。その金星表と食の表は、アメリカ大陸の前近代科学の金字塔であり続けている。