人物

グエン・チャイ(1380–1442)は学者・戦略家・詩人で、ラムソン蜂起の政治的頭脳と評される。胡朝のもとで科挙に合格した進士であり、山中でレ・ロイの蜂起に加わった。

何をしたか

戦闘だけでなく人心を得ることを重視する戦略を立て、明の守備隊に降伏を促す書簡を起草した。勝利後の1428年には「平呉大誥」を著し、これは独立宣言として、またベトナム散文の記念碑として記憶されている。

新王朝に仕えたのち宮廷の陰謀のなかで退き、1442年、彼を訪れていた国王が死去した事件(レー・チ・ヴィエン事件)により、一族三代とともに処刑された。1464年、レ・タイントン帝が死後の名誉回復を行った。

後世への影響

字喃(チュノム)による俗語詩の先駆者でもある。1980年にはユネスコが生誕600年の記念行事に加わった。ベトナムにおける人間味ある学者的愛国者の典型として、また遅すぎた冤罪の回復の象徴として記憶されている。