概要

ベトナムの歴史は、伝承上のホンバン朝(伝承では前2879年建国)と、紅河デルタの青銅鼓で知られるドンソン文化に始まる。デルタの水稲文明、科挙や儒教など中国制度の選択的受容と強固な政治的独立の両立、そして漢文から字喃(チュノム)、現在のローマ字表記クォックグーへと続く文字の歴史が、各時代を貫く連続性である。

主な時代

前111年の漢による征服から938年まで、約千年にわたり中国の支配下に置かれた。その後、李朝・陳朝・黎朝・阮朝という独立王朝が九世紀にわたり「大越」の国家を築き、南方へ領土を広げた。1858年に始まるフランス植民地化は1945年の八月革命で終わり、対仏戦争、次いでアメリカとの戦争という三十年の戦乱を経て、1976年に南北統一、1986年のドイモイ改革が今日の急成長するベトナムへの扉を開いた。