人物
グエン・フエ(阮恵、1753-1792)はタイソン(西山)三兄弟のなかの軍事的天才で、1770年代からの反乱は阮氏・鄭氏という二つの支配政権をともに打ち倒した。「生涯不敗」と評される(あくまで評判としての伝えである)。
何をしたか
1785年、メコンデルタのラックガム=ソアイムットでシャムの介入軍を撃滅した。1788年末に皇帝を称して光中帝となる。そして1789年のテト(旧正月)に合わせた強行軍により、黎朝最後の王を支援してハノイに進駐していた清の遠征軍をゴックホイとドンダーで奇襲し、撃破した。この勝利は毎年ドンダー祭で記念されている。短い治世のあいだに、行政におけるチュノム(字喃)の使用や貿易の再開といった改革を進めたが、1792年に39歳で急死した。タイソン朝は十年のうちに阮福暎(グエン・アイン)に滅ぼされた。
後世への影響
彼は今日もベトナムで最も称えられる軍事的英雄の一人である。