概要
館が水に面するのは、水が表玄関だったからである。荷は一階から入り、家族はその上に住み、正面は家の格を世に示す主張であった。順に読んでいけばヴェネツィア建築の講義になる。ヴェネト・ビザンツ様式の連続アーチから、カ・ドーロのゴシック、そしてバロックと新古典へ。橋と橋の間では、立ったまま乗るゴンドラの渡し船トラゲットが七か所、今も数ユーロで対岸へ渡している。
見どころ
ローマ広場からサン・マルコまで、水上バス一号線の船首に立ちたい。各停で、イタリアで最も安い遊覧である。日が落ちてからもう一度乗るとよい。館の内部に灯がともり、水の上から見える。サンタ・ソフィアのトラゲットはゴンドラに立って三十秒、生涯で最も安いゴンドラである。