概要

画巻の主題は、292年に張華が宮廷の女性たちへの道徳的な戒めとして著した詩「女史箴」である。絵は伝統的に東晋の画家顧愷之(345年頃から406年頃)の作と伝えられ、原本の構図は380年頃に成立したとされる。

特徴

大英博物館が所蔵する名高い一巻には、もとの12場面のうち9場面が残されている。今日の研究者の多くはこの巻を顧愷之の真筆ではなく、彼の時代の構図を写した後世の模本とみなしており、その制作年代を5世紀から8世紀の間とする説が多い。

歴史と影響

この巻は1900年頃に北京から持ち出され、1903年に大英博物館に収蔵された。別に宋代の模本が北京の故宮博物院に伝わる。現存する中国の物語絵画として最も古い作例のひとつであり、画巻という伝統全体の規範として長く仰がれてきた。