概要
「清明上河図」は北宋の宮廷画家張択端の作とされ、12世紀初頭に描かれたと考えられている。都汴京(現在の開封)を流れる汴河沿いの日常の営みを、一巻のパノラマとして展開する。画題のとおり清明節の一日を実際に描いたものか、また都市の姿をどこまで理想化しているかについては、研究者の間で今も議論が続いている。
特徴
縦約25センチ、長さ5メートルを超える画面には、800人を超える人物に加え、舟や橋、商店、荷車が細密に描き込まれている。巻を繰るにつれて場面は郊外から都の中心へと移り、人と舟がひしめき合う虹橋の場面で頂点に達する。
歴史と影響
原本は北京の故宮博物院に所蔵され、中国で最も有名な絵画としばしば呼ばれる。後世には数多くの模本や改作が生まれ、なかでも1736年に完成した清の宮廷版がよく知られている。