何が起きたか

105年、蔡倫は樹皮・麻くず・ぼろ布・古い漁網を溶かして紙料とし、乾かして紙に仕上げる改良製法を献上した。後漢の正史『後漢書』は、蔡倫を紙の発明者として記している。

背景

考古学の調査により、前2世紀の前漢の麻紙がすでに見つかっている。したがって蔡倫は唯一の発明者ではなく、製法を完成させ標準化した人物と位置づけるのが正確である。紙は竹簡と絹に少しずつ取って代わっていった。

影響

製紙術はシルクロードに沿って広まり、8世紀にはイスラム世界に達し(伝承では751年のタラス河畔の戦いの捕虜が伝えたとされる)、12世紀頃にはヨーロッパに届いた。紙は印刷術・羅針盤・火薬と並ぶ、中国の四大発明の一つに数えられる。