概要
アブ・シンベル神殿は、エジプト最南部ヌビアの岩山に刻まれた2つの岩窟神殿で、前1264年頃から前1244年頃にラメセス2世のために造営された。大神殿は王自身を讃え、小神殿は王妃ネフェルタリに捧げられている。
特徴
大神殿の正面は、高さ約20メートルのラメセス2世の坐像4体が守っている。神殿の軸線は、2月と10月に朝日が最奥の聖所の像まで届くように向けられている。
歴史と影響
1964年から1968年にかけて、アスワン・ハイ・ダムの貯水池による水没の危機に際し、神殿はブロックに切り分けられて高台に組み直されるというUNESCOの名高い救済事業が行われた。この事業は世界遺産制度そのものの誕生を促したと広く評価され、神殿は1979年にヌビア遺跡群の一部として登録された。