概要
フィラエは、アスワン近郊のナイル川の島にあった女神イシスの神殿群である。主要な造営は前4世紀のネクタネボ1世に始まり、プトレマイオス朝を経てローマ時代の1世紀にまで及び、その後も一部の工事が続けられた。
特徴
神殿群の中心は、主にプトレマイオス2世のもとで建立された壮大なイシス神殿である。ローマ時代の1世紀には、島で最もよく知られた建造物の一つであるトラヤヌスのキオスクが加えられた。
歴史と影響
フィラエは古代エジプト宗教最後の拠点であった。394年には、年代の知られる最後のヒエログリフ碑文がここに刻まれ、信仰は6世紀にユスティニアヌス帝のもとで神殿が閉鎖されるまで続いた。最初のアスワンダムによって島が毎年長期間部分的に水没するようになると、神殿群はUNESCOのヌビア遺跡救済事業のもと1972年から1980年にかけて解体され、隣接するアギルキア島に再建され、1979年にはヌビア遺跡群の一部として世界遺産に登録された。