概要
第3中間期(前1069年頃〜前664年)は第21王朝から第25王朝にあたり、新王国のあとエジプトが政治的に分裂した時代である。第21王朝の王たちはデルタ地帯のタニスから統治し、南部は事実上、テーベのアメン大司祭たちが治めた。
主な動き
第22王朝は、リビア系の出自をもつショシェンク1世が前945年頃に開き、彼はパレスチナに遠征した(旧約聖書のシシャクとしばしば同一視されるが、確定はしていない)。その後も対立する王朝や地方支配者が乱立し、分裂は深まった。第25王朝ではクシュ(ヌビア)の王たちが、ピイの征服(前728年頃)を経てエジプトとヌビアをあわせて統治し、ヌビアでのピラミッド埋葬や古風を尊ぶ伝統を復活させた。
終わりと移行
この時代はアッシリアの侵入によって終わった。エサルハドンが前671年に侵攻し、前663年にはアッシュルバニパルの軍がテーベを略奪した。当初アッシリアの後ろ盾を得ていたサイスのプサメティコス1世は前664年に即位し、前656年頃までにテーベへの支配を取り戻してエジプトを再統一し、末期王朝時代が始まった。