人物
アメンホテプ3世は第18王朝の王で、在位は前1390年頃〜前1352年頃である。王妃ティイは、王のかたわらで異例なほど大きな存在感を示した。
何をしたか
統治の柱は戦争ではなく外交だった。外国の王女との王室婚姻を重ね、金を軸とした贈答を大国間で交わした。その様子は、アマルナで発見された外交粘土板文書であるアマルナ文書(多くが彼とその息子の時代のもの)に生き生きと記録されている。建設事業も旺盛で、ルクソール神殿の大部分、広大な葬祭殿、マルカタの宮殿群を築いた。また、婚姻や狩猟といった王室の出来事を告知する大型の記念スカラベを発行した。王室広報の早い形である。
後世への影響
ヌビアでは、一部の神殿で、存命中から神格化された自身の姿として崇拝された。葬祭殿からは2体のメムノンの巨像が今も残り、治世に造られたセクメト女神の像も数百体が現存する。息子のアメンホテプ4世は、のちのアクエンアテンである。