概要

ゾロアスター教はゾロアスターの教えの上に築かれた宗教である。アフラ・マズダーの崇拝、「善思・善語・善行」の倫理、清浄の象徴としての火(拝火神殿)、そして善と悪の闘争が世界の更新で終わるという宇宙観を柱とする。聖典アヴェスターは何世紀にもわたり口承で伝えられ、ササン朝の時代になって文字に書き留められたとされる。

役割

ゾロアスター教はアケメネス朝、パルティア、ササン朝の支配的な宗教であり、ササン朝のもとでは組織された祭司団を備えた国教として機能した。この祭司はマギと呼ばれ、英語の「マジック」はこの祭司を指すギリシア語に由来する。死後の審判、天国と地獄、救世主、復活といったその観念は、ユダヤ教・キリスト教・イスラムへの影響としてしばしば論じられるが、その程度については議論がある。

その後

アラブの征服の後、緩やかな改宗が進み、ゾロアスター教徒は少数派となった。8〜10世紀頃からインドへ移住した人々はパールシーと呼ばれ、現代の著名なコミュニティを含む。今日ではイラン(特にヤズドとケルマーン)とインドに小さな共同体が残り、世界各地に離散した信徒がいる。総数は少なく、一般に20万人を大きく下回ると推計されるが、この信仰は世界で最も古くから続けて実践されてきた宗教のひとつとして生き続けている。