人物
ゾロアスター(ザラスシュトラ)は、その教えがゾロアスター教となった預言者である。いつ生きたのかは本当のところ不明で、伝承は前6世紀に置くが、彼に帰される讃歌の言語が古風であることから、前1500〜前1000年頃とみる研究者も多い。おそらくイラン東部か中央アジアに生きたと考えられる。生涯について確かなことはほとんど知られておらず、奇跡的な誕生やヴィシュタースパ王の帰依といった伝記は、後世の伝承が補ったものである。
何をしたか
彼に帰される古アヴェスター語の十七の讃歌「ガーサー」は、ゾロアスター教の聖典アヴェスターの核心をなす。その教えの中心は、唯一の至高の創造神アフラ・マズダー、真実(アシャ)と虚偽(ドルジ)との宇宙的な闘争、そして一人ひとりの道徳的な選択にあった。これらの思想は後世の宗教思想に影響を与えたとしばしば論じられるが、その程度については議論がある。
後世への影響
ゾロアスター教はイスラム以前のイランで、三つの帝国にわたり支配的な宗教となった。ギリシア人は彼を伝説的な賢者として知り、その名はずっと後に、ツァラトゥストラなどの形でヨーロッパ文化に再登場した。