概要
プラエトリアニは、前27年にアウグストゥスが皇帝とその一族の警護のために創設した精鋭部隊である。ティベリウス帝の時代、長官セイヤヌスが各部隊をローマ市壁際の城塞カストラ・プラエトリアに集結させ、親衛隊は首都に常駐する武力となった。
役割
皇帝の護衛、宮殿の警備、ローマの治安維持を担い、一般の軍団兵より高い給与と短い服務期間を与えられた。その立場は彼らを皇帝の擁立者にした。41年にはカリグラ帝を殺害してクラウディウスを皇帝に担ぎ、193年にはペルティナクス帝を殺して帝位を競売にかけ、最高額を提示したディディウス・ユリアヌスに売り渡した。セイヤヌスのような野心的な長官は、皇帝に次ぐ権力を握った。
その後
193年、セプティミウス・セウェルスは親衛隊を解散させ、自身に忠実な軍団兵で再編した。312年、親衛隊はミルウィウス橋の戦いでマクセンティウスに与してコンスタンティヌスと戦い、勝利したコンスタンティヌスは親衛隊を最終的に解体し、カストラ・プラエトリアも取り壊した。「プラエトリアン」の名は今日でも、仕えるべき権力を脅かす親衛隊の代名詞として残っている。