概要
前27年に始まるローマ帝国は、アウグストゥスが元首政(プリンキパトゥス)を創始したことで始まり、「ローマの平和(パクス・ロマーナ)」と呼ばれる約2世紀にわたる比較的平和で繁栄した時代を開いた。イタリアを中心に統治し、地中海世界全体を支配した。
主な動き
ユリウス=クラウディウス朝の皇帝たち(ティベリウス、カリグラ、クラウディウス、ネロ)とコロッセウムを建てたフラウィウス朝の後、帝国はトラヤヌスのもとで後117年ごろに最大版図に達し、マルクス・アウレリウスで終わる「五賢帝」の時代を迎えた。動乱の3世紀の後、ディオクレティアヌスによる再編が続いた。コンスタンティヌスは313年のミラノ勅令でキリスト教を公認し、330年にコンスタンティノープルを建設した。キリスト教は4世紀末のテオドシウスのもとで国教となった。
終わりと移行
帝国は395年に東西に恒久的に分割された。異民族の圧力と内部の衰退のもとで西方は衰え、ローマは410年と455年に略奪された。最後の西方皇帝ロムルス・アウグストゥルスは476年に廃位され、これが西ローマ帝国の慣例上の終わりとされる。東方(ビザンツ)帝国はさらに千年続いた。