人物
ボッティチェッリは1445年頃に生まれたフィレンツェ・ルネサンスの画家で、フィリッポ・リッピの工房で修業した。生涯のほとんどをフィレンツェで過ごし、その多くをメディチ家周辺の庇護のもとで制作した。
何をしたか
神話画『春(プリマヴェーラ)』(1480年頃)と『ヴィーナスの誕生』(1480年代半ば)は、大画面の古典神話をルネサンス美術に持ち込み、今なおその最も有名なイメージであり続けている。1481年から1482年には、完成したばかりのシスティーナ礼拝堂の壁面フレスコを描くためローマに招かれた。多くの聖母像や肖像画を手がけ、ダンテ『神曲』の注目すべき挿絵の連作も描いた。1490年代には作風が厳格で宗教的なものへ変わり、この変化は説教師サヴォナローラの影響としばしば結びつけられるが、その影響の程度については議論がある。
後世への影響
死後はレオナルド、ミケランジェロ、ラファエロの盛期ルネサンスの陰に隠れ、数世紀にわたりほぼ忘れられていたが、19世紀の批評家たちがその名声を復活させた。『ヴィーナスの誕生』は今日、西洋美術で最も複製されるイメージの一つであり、2つの神話画はともにフィレンツェのウフィツィ美術館に収められている。