人物

カラヴァッジョ、本名ミケランジェロ・メリージは、ロンバルディアの町カラヴァッジョにちなんで呼ばれたイタリアの画家で、1590年代から主にローマで活動した。乱闘や暴行をめぐる警察・裁判の記録も残るなど、その生涯は異例なほどよく記録されている。

何をしたか

市井の人々をモデルに聖書の場面を描き、深い闇から浮かび上がる劇場のような光——テネブリズムと呼ばれる手法——を用いた。1600年ごろの『聖マタイの召命』などによって、ローマで最も話題の画家となった。1606年、喧嘩でラヌッチョ・トマッソーニを殺めて死罪の宣告を受けたままローマを逃れ、ナポリ、マルタ(騎士に叙されたのち追放)、シチリアで制作を続けた。教皇の恩赦を求める途上の1610年、ポルト・エルコレで38歳で死去した。正確な死因は今も議論が続いている。

後世への影響

「カラヴァッジェスキ」と呼ばれるヨーロッパ各地の画家たちがその光と写実を広め、影響はルーベンス、ベラスケス、レンブラントにまで及んだ。数世紀の相対的な忘却ののち、20世紀の研究によって西洋絵画の第一級の画家の座に復権した。