人物
マルケ地方キアラヴァッレに生まれた。当時の常識に逆らってローマ大学で医学を学び、1896年に卒業してイタリア初期の女性医師の一人となった。障害のある子どもたちとの初期の仕事を通じて、子どもの人生を変える鍵は医学よりも教育にあると確信するようになった。
何をしたか
1907年、ローマの貧しいサン・ロレンツォ地区に最初の「子どもの家」(カーサ・デイ・バンビーニ)を開いた。そこで、整えられた環境の中で子どもが自ら活動を選び、教具を使って自分のペースで学び、異年齢で混ざり合い、教師は観察者・援助者に徹するという方法を築いた。1909年の著書によって方法は世界に広まり、以後は欧米やインドで教師の養成に生涯を捧げた。ムッソリーニ政権は当初モンテッソーリ教育を支援したが、教育をファシズムに従わせることを彼女が拒むと、1930年代半ばに学校を閉鎖した。彼女はイタリアを離れて活動を続け、大戦中はインドで過ごした。
後世への影響
ノーベル平和賞に3度ノミネートされ、1952年にオランダで死去した。世界には数千のモンテッソーリ学校があり、子ども用の家具、手で扱う教具、子どもの自立した活動の尊重など、その考え方の多くは一般の幼児教育にも浸透している。