概要

ラーンナー——「百万の田の国」——は北方のタイ系王国で、1296年にマンラーイが建設した都チェンマイを中心とした。独自の北タイ文化と方言を発達させ、ラーンナー文字(タイタム文字)を用いた。

主な動き

マンラーイは北方のムアンを統一し、1280〜90年代(年代は年代記により異なる)に古いモン人の王国ハリプンチャイ(ラムプーン)を征服した。北タイの伝承では、スコータイのラームカムヘーン、パヤオのンガームムアンと同盟を結んだとされる。15世紀、ティローカラート王(在位1441〜1487年)のもとで黄金時代を迎え、アユタヤとの戦争が続く一方、仏教の学問が栄えた。北タイの伝承によれば、1477年にはチェンマイで大規模な仏教の結集が開かれたという。

終わりと移行

16世紀の王統の内紛ののち、1558年にバインナウン率いるビルマ軍がチェンマイを奪い、約2世紀にわたるビルマの宗主権下に入った。1775年、北タイの領主カーウィラがタークシンのシャム軍と結んでビルマ勢力を駆逐した。以後ラーンナーはチェンマイを拠点とするシャムの朝貢国となり、20世紀への変わり目頃にシャムへ行政的に統合された。