何が起きたか

1986年12月の第6回党大会は「刷新」路線を採択した。農業の脱集団化、価格の自由化、民間企業の合法化、外国投資の受け入れが進められる一方で、一党支配は維持された。

背景

この転換の背景には、戦後10年に及ぶ経済危機があった。集団化農業は行き詰まり、インフレは年率数百パーセントに達し、ソ連圏からの支援の喪失も目前に迫っていた。

影響

ベトナムは数年のうちに世界有数のコメ輸出国となった。アメリカの禁輸は解除されて1995年に国交が正常化し、同年にASEANへ加盟、2007年にはWTOに加盟した。世界銀行の記述によれば、数十年に及ぶ高成長が急速な貧困削減をもたらした。この路線は中国の改革開放としばしば比較され、製造業と貿易を軸とする今日の経済の土台となった。