概要

クリノリンは、テープで吊った太さの違う鋼の輪からなる軽い枠で、スカートの下に着ける。ふくらんだ裾に要した幾重もの糊入りペチコートに代わり、はるかに軽く大きな幅を与えた。

着方と特徴

またいで腰で結ぶと、スカートが籠の上に滑らかな釣鐘形に張り出す。輪は動くたびに揺れ、着席や戸口、突風を難儀にした。裾は広がり続け、一八六〇年ごろに最大の差し渡しに達した。

歴史

鋼籠のクリノリンは一八五六年に特許を得るや、たちまち欧米を席巻し、数百万規模で量産された。一八六〇年代後半にはふくらみが後方へ移り、クリノリンは半籠、そしてバッスルへと道を譲った。