概要

ダブレットは腰で終わるぴたりとした上着で、縫い目で形を作り、多くは芯や詰め物で固め、前を釦や鉤で留める。ホーズやブリーチズを腰でこれに結んだため、胴を覆うと同時に下衣を吊る役も果たした。

着方と特徴

シャツの上にぴたりと留め、マントやジャーキンの下に着る。かつては紐(ポイント)でホーズと結び、のち鉤に替わった。エリザベス朝のダブレットは尖った鳩胸(ピースコッド)に固め、ステュアート朝のカヴァリア風はゆるやかに垂れ、切れ込みからシャツを見せた。

歴史

ダブレットはチューダー・ステュアート朝を通じて男性の上着の要であり、その形は詰めて硬いものからゆるく飾り紐をつけたものへと移った。十七世紀末にはコート・ウェストコート・ブリーチズ、すなわち三つ揃いへ道を譲った。