概要
龍門石窟は、河南省洛陽の南を流れる伊河の両岸、石灰岩の断崖に掘られた仏教石窟群である。造営は北魏の孝文帝が都を洛陽へ移した493年に始まり、7世紀から8世紀の唐代に最盛期を迎えた。
特徴
窟龕は2300余りを数え、約10万体の造像を蔵する。最大の奉先寺洞は675年に完成した高さ17メートルの盧舎那仏坐像を中心とし、その造営に則天武后が資金を寄進したことが銘文に記されている。
歴史と影響
北魏から8世紀まで彫り継がれた龍門の造像は、硬く角張った北魏様式から豊満で写実的な唐様式への移行を示し、中国仏教彫刻史の基準作となっている。2000年、UNESCOの世界遺産に登録された。