概要
カト(アフネト)は頭髪を覆う柔らかな頭巾で、余りを後ろに袋や尾のように垂らして結び、ネメスの硬い縞の垂れを持たない。飾りがなく体に沿い、顔を素朴に縁取った。
着方と特徴
頭にかぶって帯や鉢巻で留め、緩んだ布を後ろにまとめ、王や王妃が略式や葬送の場で、また特定の神々が着けた。頂に冠や額のウラエウス(コブラ)を戴くこともできた。
歴史
カトは中王国から確認され、のちのエジプト美術を通じてネメスの静かな代わりとして、しばしば葬送や宗教の場面で用いられた。その素朴で包み込む形は、ファラオ時代の残りを通じて王の彫像や棺に現れる。