概要
ウセフ(ウセフ=広きもの)は、ファイアンス・金・半貴石の管玉と円盤玉を幾列も連ねた硬い首飾りで、両肩の端飾りで終わる。その重さは背に垂らす錘(メナト)で釣り合わされた。
着方と特徴
首に留めて胸と肩の上に平らに載せ、玉の列が喉から胸骨へ扇状に広がり、後ろのメナトの錘で安定させる。神・王・ミイラとなった死者が、エジプト美術でこれを着ける。
歴史
ウセフは古王国から現れ、ファラオの全時代を通じてエジプトの装身の定番であり続け、貴人には金で、庶民や墓のためには安価なファイアンスで作られた。宴では生花や葉の花輪の形のものも着けられた。