概要
前6000年頃〜前3100年頃、ナイル川の谷とデルタに新石器時代の農耕・牧畜の共同体が定着した。上エジプトではバダーリ文化(前4400年頃〜前4000年頃)に続いてナカダ文化の諸段階(前4000年頃〜前3100年頃)が展開し、ナカダやヒエラコンポリスといった町が成長していった。
主な動き
精巧な土器や石製容器、化粧板(パレット)に見られるように工芸の専門化が進み、レヴァントやヌビアとの遠距離交易も行われた。前4千年紀末には、上下エジプトに互いに競合する原初的な王国が現れた。アビュドスの墓から出土した札や土器などには、世界最古級に数えられるヒエログリフに似た記号が確認されている。
終わりと移行
この時代は、前3100年頃のエジプトの政治的統一によって幕を閉じる。統一は伝統的にナルメルと結びつけられており、ここから初期王朝時代へと移行した。