概要

ペタソスはフェルトや麦わらの帽子で、低い頂と広くしばしば柔らかな縁を持ち、時に顎紐で背に垂らせた。改まったものではなく実用で、道や野で目を覆い雨を流した。

着方と特徴

旅や乗馬では頭に傾けて被り、屋内や談話では後ろに押しやって紐で肩に垂らした。クラミュスのマントと丈夫な靴と合わせ、若い旅人のそれと分かる装いを仕上げた。

歴史

ペタソスは古典期以降、青年・狩人・使者に用いられ、ギリシャ美術は旅の神ヘルメスに、しばしば翼付きで与えた。ローマとマケドニアに伝わり、後世の多くの文化の広い帽子の源となった。