概要
築かれたのは新羅で初めて女性として王位に就いた女王の治世であり、周囲の野には同じ時代の王陵が点在している。この塔は倒れたことも移されたこともない。慶州に立っているのは復元ではなく7世紀のその塔そのものであって、これほど古い建造物としては東アジアでも稀なことである。だからこそ、この塔をめぐる議論は重みをもつ。内部からは何も見つかっておらず、頂部の台は観測器具を据えるには狭い。祭壇と読む説、女王の治世を記念する建造物と読む説は、天文台説と同じ資料の上で対等に競い合っている。
特徴
高さ約9.4メートルの瓶形の塔で、方形の窓を囲むように約360個の切り出した花崗岩を積み上げて築かれている。石の段数を1年の日数になぞらえるなど、その構造に暦の象徴を読み取る解釈が古くからなされてきたが、これらは確定した事実ではなく解釈にとどまる。
歴史と影響
この塔が実際にどのように使われたのかについては、今も学者の間で議論が続いている。韓国の国宝に指定されており、慶州に残る新羅の遺産を象徴する存在となっている。