概要

フエにある阮朝の城塞と王宮は、1805年にザーロン帝のもとで築造が始まり、歴代皇帝によって拡充された。ヴォーバン式の城壁と堀が王宮区画を囲み、その中心には皇帝専用の紫禁城が置かれる。中国の帝都の様式を参照しつつ、ベトナム独自の性格を保つ配置である。

役割

ザーロン帝による王朝創設から1945年の退位まで、阮朝13代の皇帝の座所であった。

その後

戦争による被害は深刻で、特に1968年のテト攻勢中のフエの戦いでは城塞の多くが破壊された。1993年、フエの建造物群はベトナム初のユネスコ世界遺産となり、修復は現在も続いている。フエの宮廷音楽ニャーニャック(雅楽)もユネスコ認定の無形文化遺産である。今日では、帝政時代を伝えるベトナム随一の記念建造物となっている。