概要

門から本殿まで、塀に囲まれた五つの中庭が連なる。この場所を記念建造物ではなく記録たらしめているのは、三つ目の中庭にある。亀の背に載せられた82基の石碑で、1442年から1779年までに行われた科挙の進士試に合格した千三百人ほどの姓名と出身地が刻まれている。ユネスコは2010年、これを世界の記憶に登録した。その奥の国子監は、初めは王子たちを、次いで官人の子弟を、やがては郷試を通った庶民をも教えた。第二の中庭にある奎文閣(1805年建立)はハノイの象徴となっている。

役割

何世紀にもわたり、科挙に臨む官吏を育てる、儒教ベトナムの儀礼と教育の中心だった。科挙に及第した進士の名は石亀の上に据えた石碑に刻まれ、1484年から1780年までの82基が現存し、ユネスコの「世界の記憶」に登録されている。

その後

科挙は植民地支配のもとで終わりを迎えた。今日、文廟はハノイで最も訪問者の多い史跡のひとつであり、学生たちは今も試験の前に学問への敬意を表しに訪れる。