概要

その歴史を貫くのは、外来の流行——ローマ、ノルマン、のちのフランスやイタリアの様式——を、島国の主産物である羊毛に根ざして練り直してきたことである。毛織物は中世イングランドの富の源だった。

装いの歩み

十八世紀以降、イギリスの独自性は男性服の仕立てにあらわれる。地味で上質なスーツ、やがてサヴィル・ロウの高級仕立てである。産業革命は安価な布を生み、二十世紀のロンドンはモッズやパンクといった若者文化と現代デザイナーの発信地となった。