概要

中山服は閉じた折り襟と蓋付きの四つのポケットを持つ前ボタンの上着で、多くは共布の袴(ズボン)と合わせる。長衫と西洋の背広の間の、実用的な国民服として構想された。

着方と特徴

前を襟まで留めて無地で着る。四つのポケットと中央の五つのボタンには公民的な意味が読み取られることも多い。濃色の木綿や毛織で仕立て、官吏・学生・労働者に等しく用いられた。

歴史

この服は一九一〇〜二〇年代に孫文のもとで、西洋の装いに代わる近代中国の衣として奨められ、のちに人民共和国で官民の標準的な装いとなり、海外では人民服として知られた。今も一部の国家儀礼で礼装として残る。